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Planck Keyboard のカスタムツール

電子工作自作キーボード

カスタムツールの導入

Planck Keyboard はかなり自由度の高いカスタマイズが可能です.

必要なツール群

カスタマイズ方法は (日を追うごとに整備されていって) とても簡単で,ここで Windows の場合をご紹介しましょう.必要になるのは次のツールです.

  • easykeymap.exe
  • qmk_toolbox.exe
  • dfu-programmer.exe

これらのツールについて導入方法と使い方を,以下に順に説明していきます (2018/5/x 現在).


easykeymap.exe

easykeymap.exe は好みのカスタマイズを GUI 上で行うツールです.バージョンごとに UI が変わる可能性がわりかし高いと思われますが,まぁ,なんとかなるさ,と大きく構えましょう.

上記から easykeymap_windows_x_xx_xx.zip (x は最新の番号) をクリックしてダウンロードしてください.

その後,解答すると easykeymap.exe があります.インストール作業はこれで終わりです.easykeymap.exe を叩いて起動させましょう.すると次の画面が初期画面として表示されることでしょう.

ここでメニューバーの [File] から [New…] を選択するか,Ctrl-N を押して次の画面に進んでください.

この画面のように Planck を選び,Grid 配列であれば を選びます.MIT 配列であれば MIT を選んでください.そうしたら [OK] ボタンを押すと,QWERTY な初期レイアウトが表示されます.

ここから自由にレイアウトや LED の振る舞いを編集していくわけですが,詳しい編集方法はまたの機会にして,Layout タブの簡単な説明だけをします.


Layout タブではキーレイアウトを編集できます.Layer 1 から Layer 9 はそれぞれ Fn 1 から Fn 9 キーを押している際に有効になる Layer です.はじめはすべて空欄になっていると思います.この空欄は Scancode (スキャンコード – Wikipedia) でいうところの 0 番である NULL が割り当てられています.

どこか一つその空欄をクリックしてみてください.次のダイアログが開きます.

次に […] を押すと割り当て可能な Scancode をビジュアルで確認して,クリックすることで Scancode を選択できます.この作業を気が済むまで延々と繰り返します.

それでようやく終わったら,メニューバーの File から Save を押すか,Ctrl-S を押して設定を保存します.設定は JSON ファイルとして保存されます.

JSON で保存されている設定内容でキーボードのファームウェアを更新するには,ビルドを行って hex ファイルを生成する必要があります.このためにはメニューバーの Build から Build を押すか,F7 を押して保存先を指定して hex ファイルを生成します.

以上が easykeymap.exe の役割です.お疲れ様でした.

qmk_toolbox.exe と dfu-programmer.exe

Planck Keyboard は下記のツール (qmk_toolbox.exe) を利用してファームウェアの書き換えを GUI 上から行うようにできています.

 qmk_toolbox.exe をダウンロードしたら後は起動するだけです.qmk_toolbox.exe から easykeymap.exe で生成した hex ファイルを読み込んで,ファームウェアの書き換えを行います.

ファームウェアの書き換え手順は次のとおりです.

  1. Placnk Keyboard を PC に繋げます.
  2. Planck Keyboard の背面に RESET というボタンがついているかと思います.これを押すことでファームウェア書き込みの待機状態にします.すると「ジッ」という音が繰り返し鳴ります.ああ壊れたのか,と最初は不安になりました.
  3. 初回の場合はここでドライバのインストールを行います.これは少し長くなるので後述します.そちらを御覧頂いて実行してから次の手順に進みましょう.
  4. Microcontroller のコンボボックスにて atmega32u4 を選択してください.
  5. [Open] ボタンを押して,easykeymap.exe でビルドした hex ファイルを選択してください.
  6. [Flash] ボタンを押します.すると正しく繋がっていれば,「カチカチカチカチ....」とすごい勢いで何やら書き換えを演出してくれます.ログ出力が一段落するまで待ちましょう.これでお終いです!


ドライバーのインストール作業は次のとおりです.

  1. デバイスマネージャーを開いてください.例えば「コントロールパネル>ハードウェアとサウンド>デバイスマネージャー」とたどって開けます.
  2. 『Planck Bootloader』なるものを右クリックして,プロパティを選択してください.
  3. [ドライバーの更新] を押してください.
  4. [コンピューターを参照してドライバーソフトウェアを検索します] を選択してください.
  5. [参照] ボタンを押してディレクトリチューザーを開いたら,dfu-programmer.exe が置いてある dfu-prog-usb-x.x.x フォルダーを選択して [OK] を押してください.
  6. [サブフォルダーも検索する] のチェックが入っていることを確認して [次へ] を押してください.
    インストールを承認すると,インストール作業が始まります.無事,インストールが終われば,作業終了です!

いかがでしたか?とっても簡単ですよね!

これで心ゆくまでカスタマイズを行ってみてください!

なおここで用いたツールは Planck Keyboard 以外でも QMK ファームウェアであれば,どのキーボードでも同じようにカスタマイズができます.この素晴らしい世界へようこそ!楽しんでいきましょう!!

次回 

Planck Keyboard の LED についてご紹介したいと思います.